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地域を学ぶダンスプログラム

地域の踊りを活かした「ソーランみたいな」
ダイナミックなダンスをつくるプログラム

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運動会では南中ソーランやよさこいソーランが人気です。
多くの人に親しまれている「ソーラン」は、北海道の民謡であるソーラン節がロック調のダイナミックな音楽と動きで現代風にアレンジされたものです。
ソーラン節は、過酷なニシン漁の作業を皆で調子を合わせるために作られた北海道の「ニシン場作業唄」が起源となっており、歌詞にはニシン漁へ出る漁師の様子が歌われ、踊りの中にもニシン漁の作業の様子が踊りの所作として表現されています。ロック調にアレンジされた「ソーラン」にも、ニシン漁の様子が踊りの所作として表現されています。

このプログラムは、南中ソーランやよさこいソーランが北海道ゆかりのソーラン節のアレンジから生まれたように、せっかくなら地元に伝わる踊りをかっこう良く、ソーランのようにダイナミックで力強い動きのダンスにアレンジし、地域オリジナルのダンスを完成させて、運動会で発表することを目指すプログラムです。
ソーラン節には北海道の伝統的な産業であるニシン漁を表す歌詞や動きが入っているように、地域の踊りにも地元の歴史や産業を表現する歌詞や踊りが入っています。地域の踊りの意味を知ることにより、地域のことも学ぶことができ、ソーランのようにダイナミックでかっこう良い踊りにアレンジすることで、地域の踊りや地域に対する愛着を持つきっかけを持つことができます。

地域に伝わる踊りを学習し、仲間と協力して地域の踊りをダイナミックなダンスへとアレンジする過程で、体を動かし楽しみながら子供達の結束力、課題対応能力も育むことができます。

実施対象 小学校1年生~6年生、中学校1年生~3年生
授業時間数 5時間~12時間

地域の踊りを活用することについて

日本各地の踊りには、地域の歴史が詰まっています。

日本各地に伝わる伝統的な踊りは、先人が体験した飢饉への教訓や苦難を克服した喜びなどが、その“所作”(動き)に込められ、今日まで踊り継がれています。何百年と継承されてきた踊りの所作を通して、故郷の歴史や踊り継いできた先人の熱い思いを伺い知ることが出来ます。

地域の踊り活用例

すずめ踊り(宮城県)

宮城県で有名なすずめ踊りは、1603年仙台城の落成の祝いの席で、大阪から石垣づくりの協力に来ていた石工が宴席で即興で披露した踊りが起源だといわれている。西国らしい小気味よいテンボ、躍動感あふれる身振り、伊達家の家紋が「竹に雀」であったこと、はね踊る姿が餌をついばむ雀の姿に似ていたことから「すずめ踊り」と名付けられ、長く伝えられることとなりました。

さんさ踊り(岩手県)

その昔、羅刹という鬼が南部盛岡城下にたびたび現れては悪行の限りを働き農民たちを苦しめていた。その鬼を三ツ石神社の神様が退治をしたことで、農民たちが喜び、三ツ石のまわりを「さんさ、さんさ」と感謝のまごころを捧げて踊ったのがさんさ踊りの起源だと言われている。さんさ踊りの掛け声には、「鬼よ去れ」「幸せを呼ぶ」という意味が込められている。

住吉踊り(大阪府)

大阪市で約1800年前から踊り継がれている「住吉踊り」には、稲穂に付いた害虫を叩く所作や「心」の字を描く所作があり、害虫駆除で豊作への願いを表し、心の字を描くことで皆の心を一つにして幸せが続くようにと願った住吉大社の社僧の想いが表現されています。

プログラム実施の背景

学校が抱える問題をダンスの持つ力で解決したい

2012年度より中学校の体育授業でダンスが必修化されました。小学校では以前からダンスが必修化されていたものの、小学校、中学校共に多くの先生がダンス授業の実施方法に苦慮している現状を受け、NSSAでは学校でのダンス授業実施のサポート活動を開始しました。現在までに、日本全国で2900校、延べ29万人を超える児童生徒にダンス授業を実施しました。実施校からは、「子供達が昼休みに音楽がかかると一斉に踊り始めた」「こどもたちにまとまりが出てきた」などの先生からのお礼のお手紙や、児童生徒からの喜びの感想文が毎日のように届きます。ダンスには、子供達同士の距離を縮め、クラスを一つにまとめる力があることを常日頃から感じています。

ダンスだからこそできることがある

NSSAのダンス授業は、子供達のコミュニケーション力、表現力、想像力を育むことを主なねらいとしています。学校でのダンス授業の際に、多くの先生から「子供達のコミュニケーション力、表現力が低下している」「クラスにまとまりがない」といった声を聞きます。また、キャリア教育について多くの学校が実施の仕方が分からないといった状況にあるとの話も伺いました。

そこでNSSAでは、ダンスを活用してコミュニケーション力や表現力だけでなく、将来の子供達の「社会的・職業的自立」や「基礎的・汎用的能力」「社会人基礎力」を育む内容を組み入れた「ダンスを活用したキャリア教育プログラム」を2014年6月より開始しました。

実施のたびに改良を加えておりましたが、2012年から実施している東日本大震災の復興支援のためのダンス授業を実施している際に、地域で受け継がれてきた踊りや神楽などの伝統芸能が震災の影響で途絶えてしまった、または途絶えかけているというお話や、住み慣れた故郷に戻ることができない子供達の存在を知り、ダンスを活用することで故郷の伝統的な踊りを継承し、故郷に対しても愛着を持つきっかけを子供達に与えることができないかと考え、2016年11月から本プログラムをスタートさせました。

本キャリア教育プログラム紹介映像

実施事例はこちら

宮城県栗原市立鶯沢小学校で実施した公開実践発表会の紹介

平成29年11月16日

栗原市立鶯沢小学校での栗原市の地域の踊りである「文字甚句」と「リズムダンス」を融合させたキャリア教育プログラム 公開実践発表会の様子

  • 実践例の紹介
  • 実践例の紹介

栗原市立鶯沢小学校で実施した、栗原市の地域の踊りである「文字甚句」を活用した「地域の踊り」と「リズムダンス」を融合させたキャリア教育プログラムの取り組み事例の紹介と、担当教諭と文字甚句の指導者による取り組みを通しての感想をお話しいただきました。

詳細はこちら

プログラムの概要

地域にあるお祭り、伝統的な踊りなどの伝統行事には、地域の歴史がたくさん詰まっています。地域の方からその踊りの発祥の起源や、踊りの動き、歌詞に秘められた歴史的な背景を学習し、学び取ったことをテーマにした表現活動にグループで取り組みます。地域の歴史や先人の思いについて理解を深め、さらにはグループで表現活動に取り組む過程で課題対応能力や自尊感情を育むことができるプログラムです。
※プログラム実施の必要時間数は4~8時間です。

地域の祭りや踊り、伝統芸能について学習

  • 祭りや踊りの歴史を学ぶ

    祭りや踊りの起源、先人の想い、継承してきた人達の想いや歴史的背景などを地域の歴史と関連づけて学びます。

  • 踊り方、歌い方を学ぶ

    踊りの所作の意味、歌い方、歌詞の意味を学び、所作に込められた意味や想いも表現します。

  • 学習の確認

    祭りや踊りの歴史や意味について学んだことをまとめたり、地域へ繰り出して直接確認をします。

そうか!私たちの町のお祭りや踊り、伝統芸能にはこんな歴史や意味があったのか!

学習を通して理解できた祭りや伝統芸能、地域のことを表現する

  • ダンスへの融合

    祭りや踊りの特徴的な所作や歌詞を表現し、リズムダンスと融合することで歴史を踊り継ぐオリジナルダンスを創作します。

  • グループワーク

    決められた時間内にグループで相談しながら、作品の完成を目指します。

  • 発表会

    創作した作品を保護者や地域の方へ発表をします。運動会でも実施されています。

  • 振り返り

    深く印象に残ったこと、工夫できたこと、大切だと感じたことなどの振り返りをします。

ポイント1地域の踊りを学ぶ

  • 地域の踊りの所作に込められた先人の想いを学ぶ
  • 地域の踊りの歌詞に込められた先人の想いを学ぶ
  • 地域の踊りがいつ、なぜ作られたのか、踊りの歴史的背景を学ぶ
  • 地域の踊りがどのようにして踊り継がれてきたのかを学ぶ

地域学習

地域に根付いた踊りは地域の歴史と密接なつながりがあるため、踊りの歴史を学ぶことは、地域の歴史や風土、伝統を学ぶことにつながります。

ポイント2地域の方から学ぶ

  • 踊りの保存会の方、地域の方から、踊りの歴史や所作に込められた想い、踊り継いできた思いを学ぶ

地域の伝統、文化の継承

地域の方から、踊り継いできた踊りや、踊りにまつわる地域の歴史や想いを学ぶことで、単なる踊りの学習ではなく、踊りの継承、地域文化の継承となります。

ポイント3地域の踊りとリズムダンスを融合する

  • ダンスという現代人の想いや感情を伝えやすくした表現方法に踊りの所作を融合させ、先人の想いを受け継ぐオリジナルダンスを創作する。
  • 踊りの保存会の方の協力を得ながら、地域の踊りとリズムダンスの融合にチャレンジをする

地域の踊りにとって大切な所作の確認と踊りに対する親近感を醸成

先人の想いが込められた踊りの所作を架け橋に、1000年の時を越えて先人と心を通わせることができた。
その大切な所作を現代のダンスへ融合することにより、この先100年にわたって踊り継いでいくことができる地域を想うオリジナルダンスの創作にチャレンジします。融合にチャレンジするなかで、大切な所作の確認や、想いを込めて繰り返し踊ることで、地域の踊りに対して、親近感と達成感を感じることができます。

ポイント4地域の踊りを融合したオリジナルダンスを発表

  • 子どもたちが創作した地域の伝統、歴史が詰まったオリジナルダンスを発表

創作したオリジナルダンスを発表する過程で、地域の踊りが、子どもたちの思い入れ深い踊りへと変化していきます

発表に向け、地域の踊りとリズムダンスを融合したオリジナルダンスを踊り込むことで、地域の踊りに対して愛着を持ち、子どもたちの思い入れが深い踊りへと変化していきます。発表した後の達成感は、地域の踊りに対する子どもたちの愛着心を更に高めます。

「地域の踊り」と「リズムダンス」を融合したキャリア教育プログラム 指導計画

本キャリア教育プログラムを実施する際のサポート体制について

その1ダンスインストラクターの派遣について

平成30年度に本プログラムを活用をされる小学校、中学校へ無料でダンスインストラクターを派遣します。

  • ※全国の小中学校対象
  • ※申込み定数あり

ダンスの基礎指導と、地域の踊りとのミックスに必要な1分間の振付を児童へ指導します。

  • 運動会や学習発表会用に作成した3分間の振付も用意しています。
  • 45分~90分で児童が習得できる振付です。
  • 次回以降のダンス指導の参考として、当日のダンス指導の様子は、ビデオ撮影していただいて結構です。

1日の時間調整を工夫していただくことで1日3時間の派遣で「リズムダンスの授業」、「地域の踊りとリズムダンスのミックス」を実施することが可能です。

その2プログラム実施に必要なツールの提供

児童用のワークシート、指導案、ダンスの振付シートなど、授業実施に必要なツールは、下記よりダウンロードのうえ、ご活用ください。

キャリア教育プログラム実施ツール

  • 振付映像1分

  • 振付映像3分

※リズムダンスの音源、模範映像の動画データをご希望の先生は、下記までお問い合わせください。

ダイドードリンコ株式会社
コーポレートコミュニケーション部 広報・CSRグループ

TEL 06-6222-2621(キャリア教育プログラム担当)

本プログラムに対する想い(ダイドードリンコ株式会社)

当社のルーツは「置き薬」に始まります。
戦後間もなく、創業家が出身地奈良の薬を全国に売り歩きお米などと物々交換していました。そこでその地域の方々との関係構築が深まり、のちに自動販売機を設置させていただく基になりました。
そのため、地域の発展なしには当社の発展はないとの考えが根付き、お世話になっている地方や地域の文化・歴史を守りたいとの思いから生まれたのが、2002年からスタートした「日本の祭り」という活動です。「青森ねぶた祭り」や徳島県の「阿波踊り」、宮城県の「塩竈みなと祭り」など全国で累計378件を超える祭りを支援させていただいております。(2017年末時点)

この「踊育キャリア教育プログラム」は、日本の祭りをはじめとした地方・地域の活性化に向けた活動と、当社が8年前よりサポートをしている東北ダンスプロジェクトにおける、学校現場でのダンス授業の支援活動が合致した当社の強みを活かすことができる教育プログラムです。

プログラムでは子供たちがなんとなく知っていた踊りの歴史やしぐさ(所作)の意味、先人の想いを知ることで、踊りに対してさらに興味がわいたような姿を目にすることができていますし、地域の踊りの所作をリズムダンスへ融合する過程でのグループワークを通し、仲間と協力することの大切さ、お互いを尊重し合うことなど、多くのことに気づき、成長することができています。
また、子供たち以上に、地域の踊り関係者の皆様が、子供達へ踊の歴史や踊りへの想いを伝えることができたこと、子供達と交流しながら踊りを伝えることができたことに大変喜んでいただいている姿を目にすることができています。
このキャリア教育プログラムが少しでも子供達の笑顔と地域愛を育むこと、そして地域の発展につながることができればと願ってやみません。

ダイドードリンコ株式会社
コーポレートコミュニケーション部
広報・CSRグループ

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